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ホットフラッシュはいつまで?

更新日:2023年4月14日




更年期になると多くの方が経験するホットフラッシュ。そもそもホットフラッシュとは?


その仕組みや時期、対策などを今回はご紹介していきます。



更年期とは


更年期とは閉経を挟んだ前後5年のトータル10年を言います。


卵巣の活動性が次第に消失し、ついに月経が永久に停止した状態をいいます。月経が来ない状態が12か月以上続いた時に、1年前を振り返って閉経としています。


「閉経」とは卵巣の活動性が次第に消失し、ついに月経が永久に停止した状態をいいます。月経が来ない状態が12か月以上続いた時に、1年前を振り返って閉経としています。


日本人の平均閉経年齢は約50歳ですが、個人差が大きく、早い人では40歳台前半、遅い人では50歳台後半に閉経を迎えます。*1


更年期障害とは更年期に出てくる症状の中で日常生活に支障をきたすものを「更年期障害」と言います。


ホットフラッシュはその「更年期障害」の症状の一つになっています。


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更年期に起きるホットフラッシュとは



「ホットフラッシュ」とは、上半身ののぼせ、ほてり、発汗などが起こる、更年期障害の代表的な症状です。急に顔が熱くなったり、汗が止まらなくなったりします。


「上半身だけ暑くて、のぼせて、食事もできないほど…」「冬でも突然、頭と顔に大汗をかくので恥ずかしくて人前に出られない…」など、更年期世代の女性に多い悩みです。


ホットフラッシュが起こる仕組み




ホットフラッシュは、ほかの更年期症状と同じく、女性ホルモンの分泌が急激に減って、バランスが崩れることが原因です。


女性ホルモンは、卵巣から分泌されていますが、その卵巣に指令を出しているのは、脳の視床下部と下垂体です。更年期になると、脳が一生懸命に指令を出しても、卵巣からホルモンが分泌されなくなり、脳は混乱します。


視床下部には、自律神経(血管、血圧、心拍、皮膚、発汗、体温などの血管運動神経)をコントロールする働きもあるので、ホルモンバランスが乱れると、自律神経も崩れてしまうのです。


ホットフラッシュは、自律神経の調節がうまくいかない状態で、血管の収縮と拡張のコントロールができなくなるため起こります。


ホットフラッシュはいつまであるの




ホットフラッシュは一般的な更年期の期間45~55歳までが多いです。ですから、閉経して5年たったころに落ち着いてくると考えていただくと良いでしょう。


しかし、もちろん個人差もありますから、だいたいの目安として知っておきましょう。


ホットフラッシュの対策は


簡易的な対策としては、通気性の良い衣類を着るようにし、涼しい部屋で休みましょう。


また、ストレスや辛いものなどの刺激物も避けましょう。


自覚した時には、深い腹式呼吸を行い、リラックスし、ウェットティッシュなどで首筋を冷やすとよいです。


更年期に暑いと思う時の対策も別途まとめていますのでリンクをご覧になってください。


また、治療など色々な方法がありますので、一つ一つご説明していきます。


ホットフラッシュの治療と薬


ホットフラッシュは健康保険の適用になりますから、婦人科で処方してもらえます。しかし、あらかじめどんな治療法があるか知っておくほうが良いでしょう。


医者任せにならず、どんな選択肢があるのか知っておくだけで自分に合った治療を選択できるようになります。


更年期の治療法についてはリンクで詳しく説明しています。


ホットフラッシュにおすすめの漢方



当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)


婦人科の三大漢方薬の一つで、血行障害やうっ血などを表す「血(けつ)」の不足を補い、身体全体の血液の巡りをよくして、体を温める作用があります。主に疲れやすく、下半身の冷え、貧血傾向で少しむくみ気味、めまい、頭痛、肩こりのある人に用いられます。 *2


加味逍遙散(かみしょうようさん)


婦人科の三大漢方薬の一つで、月経異常や更年期障害など女性特有の症状に効果が期待できます。


「気」の流れを改善することで「血」と「水」の巡りを改善すると言われています。気持ちが落ち込んだり、イライラなど、精神的な不安感を持つ人に適しています。


体力がなく、肩こりやめまい、頭痛のある人に用いられます。


黄連解毒湯(おうれんげどくとう)


比較的体力がある方向けの漢方です。ほてりと不眠に効果があります。黄連解毒湯は、身体の上部にこもった熱を下に下ろす作用があり、身体の熱を冷ます作用がある漢方の代表的なものです。


体力がある方やのぼせやイライラが強い方に向いています。


胃腸が弱い人にはあまり向いていません。


以上、ホットフラッシュに効果のある漢方をご紹介しましたが、体質によって処方が変わりますので、処方の際はよく担当医や薬剤師に相談してみましょう。


また、ホットフラッシュに漢方が効かない場合はコチラをお読みください。


ホットフラッシュ市販の薬



ホットフラッシュに活用される市販薬としては命の母と、ルビーナが有名になります。


命の母は、血管運動機能を改善し、ほてりや冷え症を鎮める効果があるとされています。


また、ルビーナも1週間の服用で79.2%(*注1)、3週間の服用で95.4%(*注2)の改善率が認められたとされています。


(*注1) 有効、やや有効を合算した数値

(*注2)著効、有効、やや有効を合算した数値


また、命の母とルビーナはどちらがいいの?についてはリンクにまとめています。


ホットフラッシュが起こる時間~ホットフラッシュはどんな時におきるのか?~


ホットフラッシュは実際には昼間だけではなく、夜間も同じように起こるため、睡眠時にほてりや発汗が起こります。


就寝中に起こった場合、何度も目覚めてしまい、ひどい場合は睡眠障害となるおそれもあります。


また、ヘアドライヤーを当てるとトリガーになるホットフラッシュが出る場合がありますので、美容院などは要注意になります。


ホットフラッシュに効く食べ物・飲み物・サプリ


こちらは



にまとめておりますので、リンクからお読みください。


ホットフラッシュ対策グッズ


ホットフラッシュの対策グッズはコチラの中の「頭や首を冷やすグッズの活用」でご紹介しています。


ホットフラッシュ アロマ



公益社団法人日本アロマ環境協会は、ゼラニウム精油の香りと更年期女性の関係をリサーチするために、40歳~52歳の月経の開始が不規則な女性19名を対象に産婦人科医と共同で研究を実施。


19名を2つのグループに分け、片方のグループはゼラニウム精油を垂らしたシールを襟元に付けて過ごし、もう片方のグループは精油の代わりに水を垂らしたシールを付けて過ごすという実験を行いました。


結果、ゼラニウム精油により更年期特有の不定愁訴や不安感の軽減、活力の向上、肌や髪の潤い実感のアップがみられたとのことです。


更年期におけるアロマの活用はリンクで詳しくまとめていますので、ご興味がある方はご覧になってください。


ホットフラッシュとストレス


ホットフラッシュはストレスが原因にあることもあります。逆にホットフラッシュがストレスに感じて気分が滅入ってしまう方もおられます。


しかし、ストレスをどのように対処するかはなかなか個人では難しい場合もあります。


そのため、ストレスとのうまい付き合い方を支援するプログラムがあります。




ストレスそのものの向き合い方を理解したり、周囲からの理解を得ていくことで更年期をうまく乗り越えるためのプログラムです。


パートナーがおられる方は最終的にパートナーも巻き込む形で取り組みを進めていきます。


もしご興味がある方はコチラをチェックしてみてください。


*1 公益社団法人 日本産科婦人科学会 WEBページより

*2 寺内公一.更年期女性への漢方診療の実際. 2018 



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