更年期の動悸に悩む女性へ|5人のリアルな体験談と専門家が薦める対処法
- 高本 玲代
- 2022年12月5日
- 読了時間: 5分
更新日:6 日前

はじめに:更年期の動悸は「自律神経のSOS」です
「夜中に突然胸がドキドキして目が覚める」「安静時に息苦しさを感じる」
—これらは更年期女性から頻繁に寄せられる悩みです。医学的検査で異常がなくても、動悸は生活の質を大きく低下させます。
本記事では、実際の体験談と、専門家が推奨する3つの対処法を詳しく解説します。
POINT更年期の動悸の特徴:
✓ 検査で異常がないことが多い
✓ 自律神経の乱れが主原因
✓ ストレスや生活習慣が影響
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<目次>
リアルな体験談5選|「私だけじゃない」とわかる瞬間

事例1|48歳・Aさん「婦人科の漢方で改善」
「心電図に異常はなかったものの、週2回の動悸に悩まされていました。
婦人科で『加味逍遙散』を処方され、2ヶ月で症状が半減。
漢方の効果を実感しています」
事例2|52歳・Bさん「生活改善で克服」
「カフェインを控え、ヨガを始めたところ、3ヶ月で動悸の頻度が激減。
更年期は生活を見直すチャンスだと気づきました」
事例3|45歳・Cさん「鍼灸との併用」
「ホルモン療法と並行して鍼灸を受診。自律神経が整い、動悸だけでなく不眠も改善しました」
事例4|50歳・Dさん「環境調整の重要性」
「寝室の温度管理と瞑想を導入。
動悸が起きても『更年期の一時的な症状』と受け止められるようになりました」
事例5|47歳・Eさん「専門医との連携」
「循環器内科で異常なしと判明後、更年期外来を受診。
HRT(ホルモン補充療法)で劇的に改善しました」
更年期の動悸の原因

医師によっては更年期が直接原因で動悸が起こる、と言われる方もおられますし、間接的な要因だと言われる方もおられます。
いずれにしても更年期は自律神経の乱れが出やすくなり、その影響と考えられています。また、更年期の時期には色々なストレスが重なる時期でもあります。
更年期の自律神経の整え方はこちらのリンクからお読みください
更年期の治療法とそれぞれのメリットデメリットはこちらのリンクからお読みください
更年期のストレスとの向き合い方はこちらのリンクからお読みください
仕事、家庭、友人関係などお悩みはありませんか?一つだけの原因を特定するのは難しいですが、更年期に動悸の悩みを抱えておられる方は沢山おられます。
更年期以外の動悸の原因
動悸というのは大きな病気が隠れている場合があります。
心筋梗塞や狭心症 (冷や汗や吐き気などを伴う)
肺気腫 (息苦しさを伴う)
甲状腺機能亢進症 (手の震えや体重減少を伴う)
肺の血管が詰まるエコノミークラス症候群(肺塞栓症)
薬の副作用
脱水症状
アルコール
自己判断は禁物です。循環器内科などの受診を検討しましょう。
そして、循環器内科で問題ないとなれば、婦人科や漢方内科などの受診を検討してください。
専門家が推奨する3大対処法
①漢方薬
更年期の動悸には漢方薬を処方されることがよくあります。よく使われるのが
「苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)」
体力中等度以下で、めまい、ふらつきがあり、ときにのぼせや動悸があるものの次の諸症:
立ちくらみ、めまい、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ、神経症、神経過敏
「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」
体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う次の諸症:高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜泣き、便秘
「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」
体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあるものの次の諸症:鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔、血の道症、めまい、動悸、更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎
になります。
※漢方は体質(「証」)に合わせて処方されるため、専門家との相談が不可欠です
2. 呼吸法|即効性のあるセルフケア
4ステップ腹式呼吸:
仰向けになり、口からゆっくり息を吐く
鼻から4秒かけて深く吸う
7秒間息を止める
8秒かけて口から細く吐く
→副交感神経を活性化させ、動悸を鎮めます腹式呼吸を意識した呼吸法がおススメです。
3. ツボ押し|緊急時に役立つ
神門(しんもん):
手首のしわの小指側にあるツボ。親指で優しく押すことで、動悸や不安感を緩和します。

更年期の動悸を悪化させないために

避けるべき3つの習慣
カフェイン過剰摂取:コーヒーは1日2杯までに
深夜のスマホ閲覧:ブルーライトが睡眠リズムを乱す
過度な我慢:症状が続く場合は早めに婦人科へ
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まとめ|動悸と向き合うことが更年期を乗り切る鍵
更年期の動悸は、女性ホルモンの減少による自律神経の乱れが主原因です。
体験談からわかるように、漢方・生活改善・専門医療の組み合わせで多くの方が症状を軽減しています。
「動悸=危険信号」と過剰に心配するのではなく、体が発する「休養が必要」というメッセージとして受け止めることが大切。
適切な対処法を知り、更年期という変化の時期を穏やかに過ごしましょう。
▼さらに知りたい方へ
更年期の自律神経を整える方法はリンクからチェック
更年期外来のある全国の医療機関リストはリンクの記事の中でご紹介しております
※本記事は医療行為の代わりになりません。気になる症状がある場合は必ず専門医にご相談ください
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