更年期になると胃痛を感じるという方もおられます。私自身ももともと胃痛を感じやすいのですが、更年期症状がひどく表れていた時は、胃の調子がよく悪くなりました。
フォーブスジャパンやNHKあさイチでも取り上げられた更年期女性向けのプログラム「よりそる」を提供している筆者が、自らの経験や利用者様のお話をまとめる形で更年期に多い胃痛についてお伝えしていきます。
更年期に胃痛が起きる原因
更年期における胃痛の原因は、複数の要素が絡んでいる可能性があります。以下に一般的な要因をいくつか挙げます。
①ホルモンの変化: 更年期は女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の分泌が減少する時期です。
このホルモンの変化により、胃の消化機能や胃酸分泌が影響を受けることがあります。胃酸の分泌が増加すると、胃の粘膜が刺激されて痛みや不快感を引き起こすことがあります。
②ストレスや精神的な要因: 更年期は身体的な変化だけでなく、様々な責任を背負う時期でもありますから、精神的なストレスや不安も増えることがあります。
ストレスや不安は胃の状態に影響を及ぼし、胃痛や消化不良を引き起こす可能性があります。
③食生活や生活習慣の変化: 更年期になると、食欲や食事の好みが変化することがあります。
忙しさからの不規則な食事や偏った食事、人づきあいやストレスからの過食や食べ過ぎなどが胃の負担となり、胃痛を引き起こす可能性があります。
③胃の疾患や消化器系の問題: 更年期においても、胃潰瘍や逆流性食道炎などの胃の疾患や消化器系の問題が存在する場合、胃痛が生じることがあります。
これらの要素が個別にまたは相互に影響し、更年期に胃痛が発生する可能性があります。
しかし、個人によって経験や症状は異なるため、一概に全ての女性が更年期に胃痛を経験するわけではありません。
更年期の胃痛の原因を正確に特定するためには、医師の診断と相談が必要ですので、まずは内科や胃腸科を受診しましょう
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更年期の胃痛の症状
更年期世代の皆さんから聞く多くの症状は下記のようなものがあります
胃の不快感: 胃の不快感やもたれ感を経験することがあります。これは、胃の動きや消化機能の変化によるものです。
胃痛や刺激感: 、胃酸の分泌が増加することや、胃の粘膜が敏感になることが関係しているとされ、そちらに伴うお薬を処方されている方が多いです。
逆流性食道炎: 更年期には、逆流性食道炎(胃酸が食道に逆流して炎症を引き起こす病態)が起こる可能性があります。これは、胃酸の逆流が胃や食道に負担をかけるためとされています。
不規則な食欲: 更年期になると、ホルモンの変化により食欲が不規則になることがあります。それによって、胃の不快感や痛みが生じることがあります。
ストレスや不安: 不安感を伴う胃痛や胃の違和感を感じられる方が多くおられます。漢方などを処方されているケースが多いようです。
更年期の影響によるものかの簡易チェック
女性ホルモンの低減による影響であれば、他の症状が同時に出ていることが多くあります。
以下のような症状が出ていないかチェックしてみましょう。
☑顔がほてったり、上半身がのぼせたりする
☑夏以外の季節でも汗をかきやすくなった
☑手足や腰が冷えやすくなった
☑息切れや動悸が出ている
☑以前より寝つきが悪くなり、睡眠の質も落ちている
☑くよくよし、憂うつな気分になることが多い
☑怒りやすくなり、すぐにイライラしてしまう
☑頭痛やめまい、吐き気が頻繁に出る
☑以前よりも疲れやすくなっている
こういった症状が同時に出ているようであれば、更年期に詳しい婦人科もしくは漢方に詳しい内科などを受診するのがおススメになります。
更年期の治療とそのメリット・デメリットはリンクからご確認いただけます。
また胃腸に特化した治療については内科や胃腸内科で相談してみてください。
更年期の胃痛のセルフケアについて
治療を受けてもなかなか良くならない場合は、生活を整えていく必要があります。
例えば消化の良い食べ物を食べていくこと、不規則な食事の時間帯をできるだけ同じ時間帯にすること、暴飲暴食に気を付ける事などが大事になってきます。
また、ストレスと上手に向き合っていくことも大事です。
更年期のストレス よくある原因と最強の対策としてリンクでお伝えしておりますので、良かったらこちらをご活用ください。
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