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更年期の落ち込みの原因と必須の対策

更新日:2023年2月1日



40代になってなぜか気分が落ち込みやすくなった。メンタルが安定しなくなった…そんなご相談も多くいただきます。


実はこの更年期世代、ハーバード大学医学部の研究によると、うつになる可能性も他の世代の2倍とも言われています。今日はそんな原因と対処法を自らの経験も含めてお話しさせていただきます。


更年期の落ち込みとは


更年期に落ち込みが増えたという方で多いのが



すぐに落ち込むようになった

落ち込みを引きずるようになった

メンタルが不安定になった


などのお声をいただきます。


更年期に落ち込みやすくなる理由


①更年期



平均年齢50歳の閉経前後の5年間を更年期と言います。この時期女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が低下し、自律神経の乱れにもつながっていきます。


こうした脳の混乱やストレスを受けると、“幸せホルモン”と呼ばれる「セロトニン」や“やるきホルモン”の「ドーパミン」などの脳内物質の分泌に大きな影響を及ぼし、精神状態を大きく左右してしまうのです。


更年期は一般的に45~55歳になりますが、個人差が大きく、早い人では40代前半から症状が出る方もおられ、私の場合も43歳から落ち込みなどの症状が出始めました。


②仕事・家庭などのストレスが重なる



同時にこの時期は子育てや仕事、夫婦関係や介護など様々な変化やストレスにさらされる時期でもあります。


不妊治療で高齢出産をして復帰した方、お子さんが大きくなり空の巣症候群になった方、夫が単身赴任となりワンオペになった方、親が転倒し急に介護が必要になったなど…


体の変調に合わせてこういった環境の変化やストレスが重なることで鬱になりやすくなります。


更年期のうつの症状や対処法、予防法や体験談はコチラにまとめています。


86%が更年期のメンタル不調に苦しむ



イギリスの女性の健康についての専門サイト、「Health and Her」の調査によると、更年期の女性の9%が自殺を考えたことがあると回答し、86%が更年期のメンタルヘルスに苦しんでいると回答しています。


つまり、更年期でメンタルの不調が出ることは珍しいことではありません。回答者2000人のうち3分の1以上は自身のメンタルヘルスの不調についてサポートを求められてないこともわかっています。


また、10人中8人はパートナーや夫に自分のメンタルヘルスの不調について打ち明けていないと答えています。


つまり多くの女性がサポートを必要としているにも関わらず一人で抱える状況なのです。


更年期に自分自身に出てきた落ち込みやうつのような症状の体験



実は私自身も43歳くらいのことから鬱のような症状が出てきました。とにかく体が疲れやすくなり、やる気が出なくなってきたのです。


そんな中「自分はなんてダメな人間なんだろう」と思うようになりました。


やる気がでない→動けない→自分はダメだ→さらに動けない


という負の連鎖で、またはたから見ている夫には「さぼっているようにしか見えなかった」

といいます。


そんな中余計に追い詰められました。


しかしそんな中、医療従事者の知り合いに「更年期ではないか」という指摘を受け、治療を始めたら少しずつ体調は良くなり、メンタルの落ち込みもマシになりました。


そして調べてみると同じような悩みを持つ女性が多数いることをツイッターで気づき、「更年期のうつ症状は実は社会問題なのではないか」と思うようになったのです。


更年期の落ち込みへの対策



まず知っていただきたいのが、気分が落ち込む事自体は大きな問題なのではないのです。


誰でも嫌なことやショックなことがあれば落ち込みます。しかし問題なのは


①普段落ち込んだり腹を立てないようなことでも反応してしまっている

②落ち込みやイライラから数週間たっても回復できない

③落ち込んだりイライラする自分を過度に責めてしまう


という状態です。


こういったときは女性ホルモンの影響の場合もありますし、その時に抱えているストレスが大きく影響していることもあります。


例えば



①睡眠は6時間以上はとれていますか?

②熟睡できていますか?

③誰かに辛さを吐き出す場がありますか?


といったチェックも必要でしょう。


いずれも満たしている場合はメンタルにも大きな影響が出ている場合があります。


更年期の落ち込みには運動がおススメ

更年期に運動習慣を取り入れると、落ち込む日がぐっと減りました。


特におすすめの運動や始め方についてはコチラでご紹介していますので、ご覧になってください。


更年期の落ち込みは何科を受診?


更年期で女性ホルモン由来の症状であれば早めに婦人科で受診してください。そうすることでホルモン補充法などの治療で回復していきます。


婦人科受診の1つの目安は月経の周期が乱れているか、になります。今までと同じ周期で同じような経血の状況であれば医師が「更年期ではない」と判断する場合が多いと聞きます。


また、婦人科の治療をしてもなかなか良くならないという事であれば、心療内科の受診であったり、日々の生活も整えていく必要があるでしょう。


診療内科やメンタルクリニックを紹介されたからと言って、落ち込む事はありません。


早く受診すれば治りも早くなります。


同時にストレスをうまくやり過ごす方法を身につけていくことや、毎日きちんと寝る・食事をする・運動をするなどの状態に持っていく必要があります。


更年期に効果のある運動や長続きさせるコツについてはコチラでご紹介しています。


また、更年期の一般的な症状についてははコチラにまとめています。



更年期の心を整えるために


自分一人で更年期と向き合うのは時に孤独で、「これでいいのかな?」と不安になるものです。


そんな時はこういった仕組みを使うと自動的に解消できる、というものがあります。


是非


をご一読ください。

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