更年期になって急に食欲不振で食べられなくなった。吐き気が出てきて食べられなくなった。食の楽しみがなくなった。食べることが恐怖に感じるようになった…
そんなご相談をよく受けます。
今日はそういった方の3人の体験談と解決方法についてご紹介させていただきます。
更年期の食欲不振の原因と対策、食欲不振はいつまで?と言った形でYoutubeでもお話ししておりますので、画像をタップしてみてください。
こちらはStand FMの音声ラジオでもお届けしておりますので、声で聴きたいという方は是非こちらのリンクからお聞きください。
更年期に食欲不振が起こる原因
更年期には女性ホルモンの減少から自律神経が乱れます。自律神経には2種類あり
交感神経…緊張状態で働く。車でいうアクセルの働き。
副交感神経…リラックスした状態で働く。車で言うブレーキの働き
アクセルばっかりでもブレーキばかりでも車が機能しないのと同じで、私たちの中でも交感神経と副交感神経のバランスが大事になってきます。
しかし、更年期になるとこの自律神経が乱れてしまい、異常にお腹がすいたり、まったくお腹がすかなくなったりする場合があります。
更年期の自立神経の整え方はリンクでご紹介しています。
更年期の様々な症状はこちらでご紹介しています。
また更年期は胃腸機能が低下することで、食事をしても十分消化しなかったり吐き気を催すこともあるのです。
更年期以外の原因であることも
更年期以外で器質性のものが原因の場合もあります。下記は一例です。更年期と思いこんでいたら別の原因の可能性もありますので、自己判断は禁物です。
胃炎・機能性ディスペプシア・甲状腺の病気・便秘・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・ストレス・胃がん
更年期のストレス対処法についてはリンクでもご紹介していますので、ご一読ください。
更年期の食欲不振に関する3人の体験談
過去に当社に頂いた相談の内容を、ご本人にご了解をいただきご紹介します。
更年期の食欲不振と不眠と気分の落ち込みがあります。
特に食欲不振がひどく、食べないとフラフラになるため無理矢理食べている状態です。
不眠は、睡眠導入剤でなんとか睡眠はとれていますが食欲だけはどうにもならず困っています。(A.T.さん)
食べることが大好きだったはずなのに、今は常に胃がもたれたり、なんとなく不快感があります。グルメ雑誌を見ての食べ歩きが趣味だったのに、今はめっきり食の関心が遠のきました。ここまでに人って変わるのでしょうか?
体重が減ったと喜んでいましたが、友人には「やつれたね」「老けたね」と言われてしまい、鏡を見てびっくりしました。多少ふっくらしていた方が若く見えるのかなと思って頑張って食べようとしますが、気分が悪くなって全くダメです。今は食事の時間が辛い…
食欲がないのに食事を作るのも地獄…
どうしたら以前のように食べることが楽しくなりますか? (相談者: K.O)
胃もたれやムカムカがひどく、胃カメラを飲んでも「特に異常なし」。「メンタル的なものでは?」と医師に言われました。
更年期になると胃腸の調子が悪くなる、と聞いて納得。食後にお腹が痛くなってソファーに横になることも度々あります。友人から食事を誘われたりしますが、具合が悪くなるのでは、と思い断り続けていて友情にひびが入っていないかも心配です。 (相談者 M.K)
更年期の食欲不振に5つの対策
更年期の食欲不振に関しては「コレさえやればスッキリする」といったものは医師に聞いてもなかなかありません。
いくつかある選択肢の中で試していったり、組み合わせて取り入れたりしてご自身に合うものをやっていただくのが良いと思われます。
ここでは更年期の食欲不振の対策として良く用いられる方法をご紹介いたします。受診をして治療をうけることが第一選択になってきますが、食事や運動と言った生活療法もうまく取り入れていきましょう。
更年期の治療法についてはコチラの記事でまとめています。
①漢方
漢方での治療法があり、よく使われているのは下記のようなものになります。
婦人科で処方してもらえるので、食欲不振であれば是非ご相談なさってください。
それぞれ楽天のリンクを貼ってますので、ご必要な方はリンクからどうぞ。
・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
仕事や日常生活の疲労感を伴う場合で食欲不振を伴うことが多い。
・加味帰脾湯(かみきひとう)
消化器の働きを助け、精神不安などの神経症状にも使われる。*1
②食事療法
・消化の良いものを食べる
麺類、茶わん蒸し、アイスクリーム、ゼリー、果物など比較的食欲が低下していても食べやすい物から採用してみましょう。
・少量で高カロリーの栄養価の高いものを食べる
ゼリー状のパウチドリンクなど栄養補助食品やビタミン剤を活用して栄養補給
また、たんぱく質がなかなかとりずらい、という方はこちらを取り寄せてみても良いかもしれません▼
③運動
活動量が下がると食欲も低下しがちに。まずはウォーキングなど簡単な運動から始めて活動量を増やしてみましょう。
めまいや吐き気があるときは注意が必要ですので、体調に合わせた運動を取り入れていきましょう。
おススメは朝の散歩です。メンタルも安定しますのでおススメです。
更年期におススメの運動やその効果についてはリンクでご紹介しています。
④機能性ディスペプシアの可能性を考える
症状の原因となる明らかな異常がないのに、慢性的にみぞおちの痛み(心窩部痛)や胃もたれなどのディスペプシア症状を呈する病気を機能性ディスペプシアと言い、FDとも呼ばれます。
2013年より世界で初めて機能性ディスペプシアへの適応をもつ薬剤として、日本で開発されたアコチアミド(アコファイド®)が発売されました。 特に食後の胃もたれや早期飽満感、胃の張りを感じる方に、効果が期待できる薬剤です。
FDと診断された場合はそういった薬で治療をしていきます。
⑤メンタル面のサポート
実際にひどい更年期障害を経験した私にとっての救世主は運動だけではありませんでした。それは「メンタルの安定」と「家族の理解」でした。
運動である程度メンタルは安定しますが、それでも外部にストレス源があるとイライラしたり落ち込みが出たりします。
しかし外部環境をすぐに変えるのは至難の業なので、自分の気持ちの向け方を変えていくのが効果的です。
加えてパートナーがいる場合、運動をしようとしてもパートナーに理解がないと
「なぜ朝に散歩に行くの?」
「なぜしんどいの?」
「自分の好きなことだけやってる?」
といった誤解が生まれます。
しかし、更年期に対する理解がパートナーにあれば、更年期に取り組む姿勢に理解を示してもらったり応援してもらえるようになります。
自分のメンタルを整えたり、パートナーとの間の調整をしていくためには「よりそる」というサービスがおススメです。
お一人でも、パートナーと一緒でも使えます。
まず一人用を使ってメンタルを整えていきながら、ある時期からパートナーと使うのがおススメです。
カウンセリングは月最大5回利用可能となっており、日々のワークからメンタルの整え方を学びつつ、カウンセリングも活かしてご自身の悩みを解消していきます。
1年後には劇的に心身が楽になりますからご興味がある方はコチラからチェックしてください。
*1 クラシエ薬品 WEBサイトより
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