あなたはこんなことでお悩みなのではないですか?
母親がいつもイライラしている
母親が急に怒りだす
八つ当たりが激しい
毎日親子喧嘩が勃発
そして
更年期だから
という母親の開き直り…
昔は優しくて大好きなお母さんが人が変わったようになり、お父さんに対しても言い方がキツくて聞くに堪えない、ということもあるでしょう。
一家だんらんのリビングでいつの間にか喧嘩が起こる、怒りが爆発する、イライラしている…
同じことでも気分次第で怒ったり怒らなかったり…
大好きだった家が一気に嫌になってしまう…
こんな子供たちの声もあります
母は、更年期障害なのでしょうか?
最近、母がすぐに怒ったりずっと張りつめているというかイライラしています。
私の家は、祖父(83)と母(44)と私(14)の三人家族です。
今日私が勉強も終わり家事などやることを全部終わらせゲームをしているとなぜかいきなり期末テストもうすぐなんだから勉強しなさいと言われました。今日のノルマは、終わったというとゲームするくらいなら勉強しろと言われました。
最近わがままというか自分の思ったようにならないとすぐ怒ったり話を変な方にもっていったりとにかく無茶苦茶です。
母もそろそろいい年ですし更年期に入ってるのでしょうか?
去年までは、こんな感じでは無くもっと穏やかでした。
ここ数年、母が更年期障害らしく、いろいろな症状が出ています。
今年に入り少し落ち着いてきたと思ったのですが、最近また酷くなってきています。
イライラして、何か話しかけてもあまり答えてくれません。
他の症状は
・イライラする。特に父親に当たる。
・一つの事に一直線になってしまい、他の事が見えなくなってしまう。
・呼吸が浅い為か、よくため息をつき、よく眠れないのか昼間もウトウトしている。
など、他にも細かいこともありますが、このような事です。
内科で更年期だよと言われ、薬をもらって飲んでいます。
でもあまりにひどいので2年くらい前に更年期外来の病院に行ってみないかと話しましたが、他人事のように聞いていて「じゃあ行ってみる?」と聞くと、「早く話が終わらないかなぁ」というような態度を取って答えてくれず、結局行きませんでした。
私も被害妄想が激しくなってしまい、いつも母の機嫌をうかがってビクビクしてしまいます。
母はとても大切な人です。本当に。
でも時々「いなくなってしまえばいい」と思ってしまう自分が嫌で、どうしていいかわかりません。
母親の更年期障害の被害者は当事者だけではなく、家族にも大きな影響を及ぼすことがあります。
子供も多感な時期であり、その時期に言われた母親の一言が一生忘れられない、ということも起こりえます。
しかし、家族が対処方法を知っていると本人も家族も楽になります。
今日は娘・息子など家族目線でどう対処していけばよいかのお話をさせていただきます。
<目次>
そもそも更年期障害が起こる理由
人生で誰もが直面する女性ホルモン(エストロゲン)の変化
当たられる方はつらくも悲しくもありますが、それはあなたが悪いわけでも母親の人間性でもありません。
背景には女性ホルモン(エストロゲン)の低下があります。この変化は100%の女性に起こります。
更年期とは平均年齢50歳の閉経を挟む前5年、後5年の計10年になります。
ですからおおよそ45~55歳と思われると良いでしょう。
しかし個人差がありますので、40代前半でも症状が出ることがあります。
最近では芸能人のともさかりえさんが42歳で更年期の症状が出たことをSNSにUPされてます。
思春期で月経を迎えている女の子なら理解できることもあるかもしれませんが、月経前にイライラしたり憂鬱になったりだるくなったりおなかが痛くなる症状も女性ホルモンが影響しています。
そういった急激な変化、影響が長時間にわたって影響を及ぼすのが更年期障害です。
ですから、更年期の時期女性は心身の不調と向き合うことになります。
他方、更年期の症状は「個人差が大きい」ということ。もしかしたらこの話をお友達にしても「うちのお母さんはそんなことないよ」ということもあるでしょう。
実際に全く症状が出ない方もおられるのです。
だからこそ、当事者であるお母さんは罪悪感を感じてなおさら情緒不安定になってしまうことがあります。
ご自身で気が付いて更年期の市販薬を飲み始める方が多いのもこの時期になります。
更年期の市販薬についてはこちらのリンクからご覧ください。
こちらは実際当社の更年期障害のコミュニティに寄せられているお悩みから抜粋しました。
更年期障害当事者のイライラの声
些細なことでイライラします
ルールを守らない人、マナーが悪い人、など些細なことにイライラしていまいます。
もともと自分はまじめにやる方だと思っていたのですが、最近周囲のそういったマナー違反などにイライラしてしまい、その後興奮して眠れなくなってしまいます。
何かうまく怒りをコントロールする方法はないでしょうか?
倦怠感と落ち込み
先週から体調が不安定に。毎日なるべくウォーキングしてましたが、倦怠感もひどく、血圧も上昇。落ち込みも出ています。
ストレスが知らないうちに体に出てきたのかなぁ、と。
こんな時少しでも楽になる方法とかあれば教えてもらいたいです…
ご覧いただくとわかるように、当事者は当事者で辛い。そして吐き出せる場所は実は家族しかないのです…。
逆にいえば、皆さん思春期には人によって反抗期という時期もありますよね。親のいうことに対してやたら腹を立ててしまう、親としょっちゅう喧嘩をしていまう…そちらと同じようなことが起こっているのです。
周囲から見える主な更年期障害の症状
よく注意してみているとわかる症状です。
・イライラしている
・落ち込みが出ている
・食欲が異常に出る
・食欲が落ちる
・発汗
・冷えのぼせ(短期間で暑がったり寒がったりする)
・家事が疎かになる
・物忘れが激しくなる
周囲には見えない主な更年期障害の症状
こちらは本人だけが抱える辛い症状になります。
・月経の量が増えたり、ダラダラ続く
・体のだるさ
・ひどい頭痛や肩こり
・不眠症(眠れない、寝つきが悪い、途中で目が覚める)
・関節の痛み
お母さんの辛さの背景に様々な不調があるかもしれないことを知り、「最近体調どう?」「眠れてる?」「しんどかったら言ってね」など声をかけてあげるのもおススメです。
解決策1:更年期障害についてまず当事者であるお母さんに知ってもらおう
実は当事者である女性も更年期障害がどういうものなのか、どんな治療法があるのか知らないことが多いのです。
それは自分の母親世代(皆さんから見たら祖母世代)は更年期の時期はもう孫がいてゆっくりしていて、あらゆることから解放されていた時期。
しかし今の更年期世代は仕事、子育て、介護などあらゆる責任を同時に背負いながら不調が出てくるのです。かつては「気のせい」ですんで、少ししんどければ休むことができていた世代であったのですが、今は一番大変な責任世代となっています。
だからこそ、お母さんにまずこちらの記事「40代女性の更年期の症状とは? 更年期の始まりは何でわかる?」を読んでんでもらってください。
この記事には「簡易問診」といってセルフチェック表も入っています。
一番良いのは、LINEなどで「最近体調が悪そうだけど大丈夫?この記事にセルフチェックがあるからやってみて」とコメントをつけて上記リンクをコピペして送るのがおススメです。
ここにはそもそも更年期障害とは、という内容から症状、体験談や治療法、向き合い方まで網羅されています。
こちらをひとしきり読むと、必要な知識はお母さまに届けられるでしょう。
解決策2:更年期の無料コミュニティーを教えてあげてください
下記のリンクのような更年期障害のコミュニティもありますので、こういったものを見せてあげても良いのではないでしょうか?
もしご本人が更年期だよ、という自覚を持つようになったら「お母さんと同じように悩んでいる人が悩みを上げているよ」と伝えてこちらのリンクを紹介するのもおススメです▼
こちらでは当事者が赤裸々な質問を上げて、経験者が答えています。質問をしなくても見ているだけで「同じような人がいる」とか「自分だけではないのだ」という風に気づきがあります。
是非こちらのリンクもお母様に送ってあげてください。
解決策3:情報を与える、でも無理やりには母親を動かさない忍耐も大事
このようにあなたが情報を与えたり「病院に行ったら?」といってもすぐに更年期とは認めなかったり「ウン」とは言わないかもしれません。その際にやってはいけないのは
「どうしていかないの?」
「こっちも大変なんだから病院行ってよ!」
ということです。
かえって態度が硬化してしまい、受診しなくなってしまうかもしれません。
しかし、そんな時はこのように優しく声をかけてあげてください
「お母さんに元気になって欲しい」
と、あくまで「お母さんの元気な姿を見たい」ことを根気強く声をかけてあげてくださいね。
不調で病院に行く気も起きないような時は、ご家族で病院を予約して連れて行ってあげるのもおススメです。
そしてこちらの内容は是非お父様や他の家族にもシェアしてください。
家族が知っておくべき更年期障害の診察
もしあなたが女性であれば、将来の自分の健康のためにも更年期障害の診察についてはちょっと知っておくと便利ですよ。
まず、更年期は更年期外来をやっていたり、ちゃんと「更年期」の診察をやっている婦人科を探す必要があります。産婦人科ではどこでも詳しいというわけではありません。
診察は主に問診と血液診断があります。血液診断は通常2回の場合が多く、医師によっては血液診断よりも問診の内容を優先される場合もあります。
血液診断だけであれば女性ホルモンの低下がその場で見られない場合があり、
血液検査で問題なしとされた数か月後急激に変化があった
という声もありました。
血液検査で異常なしと言われたら、という記事がありますので「更年期 血液検査異常なしと言われたらどうすればいいのか?」の記事をご覧になってください。
治療は大きく
・ホルモン治療
・漢方治療
・プラセンタ治療
・カウンセリング治療(主に心療内科など)
・抗うつ薬治療(主に心療内科など)
があり、状況に応じて治療法が決まっていきます。
それぞれメリット・デメリットがありますから、医師によく確認の上治療方法を決めましょう。
治療内容についての詳細は「更年期の治療法とそれぞれのメリットデメリット」でご紹介しています。
家族としての更年期障害への対処法まとめ
更年期障害はイライラの背景に本人の体調不良や様々なストレスが重なって深刻になっているケースが多くみられます。
八つ当たりをされて大変かもしれませんが、その「怒り」の背景のほとんどは「辛さ」や「悲しさ」があることを知ってください。
それを涙を流して「辛い」と言えれば良いのかもしれませんが、そうできないのが母親世代なのです。
母親は世の中にある「母親像」からなかなか家族の前で愚痴を吐いたり泣いたりできません。
しかしもし愚痴を吐いたとしたら「チャンス」と思って話を聞いてみてください。
最後の切り札:更年期障害にとても大切な父親の役割
更年期障害の女性にとってパートナーの理解は多いです。実際NHKの特集でも
「夫に『更年期だから』と伝えると理解しようとしてもらえたのが救いでした」
といった声が紹介されてました。
当事者のように理解することは難しいかと思いますが、「共感する」「愚痴を聞いてあげる」「家事など必要なサポートをする」
などはとても大きな助けになります。
是非お父さんを巻き込みながら、こちらの中でご紹介したようなリンク先の記事を家族から送るなどして対応していきましょう。
尚、お父さんには「妻が更年期障害で性格が変わった時に効果的な3つの対処法」というリンクの記事をご紹介してみてください。
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