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更年期の頭痛の原因及び治療とセルフケア

更新日:2023年4月13日


更年期に頭痛が出てきた、もともと頭痛持ちではあったが、更年期になって頻度が増えたり症状が重くなった、そんな方は多くおられます。


今日は更年期の頭痛の原因や治療およびセルフケアについて年間500件以上の更年期の方のカウンセリングをしている筆者が取りまとめてみました。


尚、更年期の頭痛以外にも様々な症状があります。


更年期の症状についてはこちらのリンクを


また更年期の治療とメリットデメリットについてはこちらのリンクでご確認ください。


こちらはStand FMでもお話ししております。


更年期の頭痛の原因について



更年期に起こる頭痛の原因は、片頭痛の場合、『卵胞ホルモン(エストロゲン)』の減少の可能性があります。


卵胞ホルモンは妊娠や出産のほかにも、血管や筋肉、骨や脳内神経伝達物質などの状態を正常に保つために重要な働きをしていますが、更年期には卵胞ホルモンの分泌が少なくなります。


卵胞ホルモンは血管の収縮と拡張をつかさどる脳内神経伝達物質『セロトニン』との関係性が深いため、卵胞ホルモンが減少すると血液中のセロトニンも不足します。


結果、血管の収縮が困難になって脳の血管が異常に拡張して痛み物質が発生することにより、片頭痛が起こりやすくなってしまうのです。*1


更年期以外の頭痛の原因に要注意



単に更年期が原因であれば、命に別状はないのですが、『脳腫瘍』『クモ膜下出血』『薬剤誘発性頭痛』『睡眠時無呼吸症候群』など、危険な病気が隠れているケースもあります。


急にひどい頭痛に悩まされるようになった、症状がひどくなってきている、今までに感じたことのない痛みを感じるようになった、などの場合はできるだけすぐに脳神経外科の診察を受けましょう


更年期の頭痛の治療法


更年期の治療は主にホルモン治療法(HRT)や漢方があります。


ただし、ホルモン治療法も利用により悪化する場合もあれば改善する場合もあるので注意が必要です。


急激なホルモン量の上昇は片頭痛を悪化させることがあるからです。


主治医と相談しながら治療を受けていきましょう。


他方、更年期の頭痛を改善する漢方薬としては次のようなものがあげられています


それぞれの画像から楽天の購入画面に飛ぶことができます。


当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)


血行をよくして体をあたため、貧血症状を改善します。また、痛みをやわらげたり、ホルモンバランスを整える効果も期待できます。


一般的に女性に用いることが多く、色白で冷え症、やせ型で体力のあまりない人に向く処方です。具体的には、体の疲れ、冷え性、貧血症状、生理不順、生理痛、生理前後の不快症状、不妊症、むくみ、頭痛、めまい、肩こり、更年期障害などに広く適応します




桃核承気湯(とうかくじょうきとう)


体の「気」「血(けつ)」の流れを良くして、生理前や生理中に起こりがちな痛みやのぼせなどの症状を緩和する漢方製剤です。


また、一般的に痛みを緩和することを目的として、生理痛にも用いられる処方です。比較的体力があるタイプの「実証」の方にの「お血(けつ)」を改善する薬ですので、使用時は証(体質や体の状態のこと)に注意しましょう。のぼせて便秘がちな方の頭痛、便秘、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)、月経不順や月経時や産後の精神不安などの改善に使用されます。




葛根湯(かっこんとう)


発熱がなくても、うなじや背中が緊張しているようなときに用いられます。慢性頭痛、なかでも緊張型頭痛や、肩こりの治療でもよく処方される薬です。「葛根湯」は、体を温めることでこれらの症状をやわらげます。(ツムラの商品が3個セットでしたので、クラシエさんをご紹介しております)






半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)


体力がなくて冷え症、胃腸虚弱な人に向く薬です。

めまい、立ちくらみ、頭痛、頭重感などに用いられます。

ツムラ・クラシエの販売がありませんでした。こちらは自身も利用したことがある漢方で

おススメになります。



呉茱萸湯(ごしゅゆとう)


体を温めて頭痛を治す薬です。繰り返し起こる頭痛、なかでも片頭痛に有効な薬として知られます。「呉茱萸湯」が向くのは、体力が低下して、手足が冷えるような人で、漢方の診察をすると、みぞおちの抵抗や圧痛(心下痞鞭(しんかひこう))がみられます。


片頭痛は発作性の激しい強い痛みが特徴で、ズキンズキンと頭が痛み、しばしば吐き気をともないます。「呉茱萸湯」は片頭痛の漢方治療では代表的な薬で、特に吐き気がともなうときに適しています。またうなじや肩のこりをともなうような緊張型頭痛や、頭痛に伴う嘔吐(おうと)などにも使われます。




更年期の頭痛のセルフケア


片頭痛であれば冷やす、緊張型頭痛であれば温める


片頭痛なら「明かりが少なく静かな場所で過ごし、患部を冷やす」、長時間の同じ姿勢や疲労が原因となる緊張型頭痛では「血流を上げるために首筋や肩のマッサージや体全体のストレッチ、凝りのある部位を温める」


など異なる対策になってきます。


規則正しい食事や運動の習慣、ストレスをためない生活を心がけましょう。


更年期の頭痛はストレスが原因の場合も



更年期には子育てや仕事、夫婦関係や介護そして人間関係など多くのストレスが重なる時期でもあります。


しかしストレスマネージメントのスキルがあれば、うまく乗り切ることができます。


更年期のストレスマネージメントには3つのスキルが必要になってきます。


それは


・自己省察力(客観的に自分を見る力)
・自分自身を大切にする力
・自分にあったストレス対処法を見つける力

です



こういった力を身に着けていきながらストレスに対処していきたい方は


「よりそる」というサービスをおススメしています。


こちらはNHKあさイチでも紹介された更年期女性のためのプログラムです。更年期にストレスや不安を感じている方が楽に過ごせるためのトレーニングをしております。


自分を客観的にデータで見て行ったり、様々なストレスマネージメント方法から自分にあったものを選んでいただくこともできます。


月最大5回のカウンセリングも利用可能で、今現在のお悩みを解消するだけでなく、将来的に悩みを抱えても自分自身で解決できるようにしていきます。


カウンセラーは心の安定を保つためのスキルをきちんと身につけられているか客観的にチェックしたりアドバイスしますので、有効活用しましょう。


パートナーがいる方にはパートナーの理解を得られるようにコミュニケーション能力を向上させつつ、またカウンセラーからもパートナーに対して働きかけていきます。


医療従事者の方も数多くご利用されてます。


病院には通っているけど、それだけでは解決できない。メンタル不調を解決するために本を読んだりしているが、それだけではなかなか解決できない、という方におススメです。


ご興味がある方はコチラからチェックください。






*1 https://konenki-sodan.jp/konenki-syoujyou/seishin-shinkei/zutsuu/

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