60代でも更年期障害のような症状があります。60代でも更年期障害は続くのでしょうか?そういった質問が届きます。
また現在更年期障害に悩まされている方も、「いつまで続くのだろう」「60迄続くのだろうか」という心配をされている方もおられます。
今日はそういった疑問にお答えします。
更年期障害の症状とは
女性の場合は、閉経期前後の約10年間に卵巣ホルモンであるエストロゲンの分泌が急激に減少することによって症状が現れます。
<自律神経系>
のぼせ・ほてり・冷え・動機・息切れ・手足の冷え
<運動器形>
肩こり・腰痛・関節痛・筋肉痛
<精神・神経系>
頭痛・めまい・耳鳴り・物忘れ・憂鬱感・判断力や集中力の低下・不眠・不安・倦怠感
<皮膚・分泌系>
皮膚や粘液の乾燥・湿疹・発汗・ドライマウス・ドライアイ
<消化器系>
食欲不振・吐き気・便秘・下痢・腹部膨満感・のどの使え
<泌尿器・生殖器系>
月経異常・頻尿・残尿感・性交障害・外陰部の痛み
など多岐にわたります。
60歳過ぎに起こる不調が更年期症状の可能性
また、更年期は一般的に平均年齢50歳の閉経前後5年、45~55歳とされています。
ただし、中には56歳頃まで月経のある人もいます。そこで60代前半で更年期症状が続く人はいると考えられます。
一般的にある「60歳を過ぎたら更年期ではない」という認識は誤解だといえるでしょう。
海外などでは更年期診断テストは70まで使われたりしています
不安な症状があったら、一度は更年期に詳しい婦人科を受診してみてください。
60代で受ける更年期障害の影響とは
60歳代になると、女性の血中エストロゲン値は男性よりもむしろ低くなります。
女性にとってエストロゲンのお守りが取り払われてしまうと、
腟の萎縮症状、高血圧、脂質異常症、骨粗しょう症、抑うつ、ドライマウスなど、
人によってその程度に違いはあるようですが、さまざまな疾患が生じやすくなります。
60歳代以降ではアルツハイマー性の痴呆が発生しやすくなります。
これも女性ホルモン(エストロゲン)の関与が明らかにされているので、更年期障害は一時的に終了するものではなく、女性の閉経以後の半生に大きく関わっている問題と言えます。
60代までに対策しておくべきこと
更年期以降の女性のいきいきした老後のためには、自己管理が大切です。
そのためにはバランスの良い食事、肥満の予防と適度の運動が大切になってきます。
また一年に一度は必ずがん検診(子宮・乳房)を含めた更年期・老年期の医療チェックが大切です。
40代、50代に不摂生をしていてきなり60代からバランスの良い食事、運動習慣というのも結構ハードルが高くなります。
体力は年々衰えていきますから、思い立ったらできるだけ早い時期に体を動かすことを始めてみましょう。
運動は特に骨粗しょう症の予防になり、老年の寝たきりを防いでくれます。カルシムの摂取、ビタミンDの合成のための日光浴も合わせてやっていきましょう。
ウォーキングなど骨に刺激が加わる運動が推奨されます。理由は物理的な刺激により微量の電流が骨に伝わって強さが増すからだとされています。
少しでも早く更年期障害の辛さから解放されるために
多くの医師が、「周囲の理解があれば回復は早くなる」と言われます。本人が一人だけで辛さを抱えるとそのストレスでますます更年期障害で苦しむ期間が長くなります。
自分自身の経験でも、家族が更年期に対する理解を示し、助けてくれるようになったら随分と楽になりました。
女性の健康問題を家族の一つのプロジェクトとして考え、乗り越えていくことで更年期障害の辛さから解放されます。
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